先日も
体験型フリースクール「みんなのおうち」の
プレオープンを開催しました。
プレも8回目となり、
子供達も場の雰囲気に慣れてきて
思い思い好きなことをやっては
楽しんでくれているようです。
そろそろ次の段階に
行けるかもしれないな。。。
そう感じた私は、
ずっとタイミングを見計らっていた
一言を発してみました。
「みんな公園行って遊ばない?」
不登校の子供達は
学校に行けていない現状に
罪悪感を感じている子が多く、
平日の昼間は人目を気にして
外出を避ける傾向にあるようです。
昼夜逆転している子もいれば、
長い間外遊びをしていない子もいます。
彼らにとって
この提案は決して低いハードルでは
ないことでしょう。
私はその機会を
ずっと窺っていたのです。
「みんなのおうち」は体験型の
フリースクールです。
その活動は屋内に留まらず、
屋外に出て
様々な体験をしてほしいと想っています。
校庭代わりに使えるキャンプ場もあれば
農業体験出来る畑もあります。
幸いこの日は
スタッフのあっちゃんも来てくれています。
それらの屋外活動に向けての
第一歩を踏み出すのは今だと判断しました。
私の提案に対して
男の子達は即賛同。
みんな即決で
準備を始め出したのです。
これは良い意味で意外でした。
かくして
私達は
男の子5人を連れて
近所の公園に向かったのです。
公園と言っても
ブランコがあるだけ。
どちらかと言うと
グランドといった具合ですが、
そこで
サッカーをしたり、
バトミントンをしたりして
楽しい時間を過ごすことが出来ました。
学校に行けてなくても、
外で遊ぶのが久しぶりでも、
楽しそうに遊んでいる
子供達の笑顔は
他の子達と何も変わりません。
そんな彼らの笑顔を見て、
改めて想いました。
不登校が問題なのではない。
不登校が問題となるのは、
学校以外に選択肢がないからだ。
学校に行けなくなってしまった子や
学校に行かないという選択をした子に、
学校以外の選択肢があるならば、
学校以外に楽しく過ごせる居場所が
あるならば、
そもそも問題は生じないのではないか。
学校以外に選択肢がない故に、
不登校の子供達は罪悪感を感じ、
自分を責めては自己否定に陥ってしまう。
学校以外に選択肢がないから、
不登校に対する両親の捉え方に相違が生じ
家庭の雰囲気が悪くなってしまう。
そして更に
子供の心を追い詰めてしまう。
この事が問題なのではないでしょうか。
学校以外に選択肢があるならば、
子供達はこんな素敵な笑顔を見せてくれる。
こんなに活き活きと過ごすことが出来る。
「みんなのおうち」は
苦しんでいる子供達にとっての
有効な選択肢でありたいと
心からそう想った
穏やかなの午後の出来事でした。
今日も豊かな心で、豊かな一日を。
中西紀二